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ケアラーズカフェKIMAMA

Author:ケアラーズカフェKIMAMA
ケアラーズカフェKIMAMA(きまま)は、自宅のリビングを開放して介護者のための居場所を提供しています。
日々介護に追われる人たちが、ほっとひと息つける場所。
気楽に集えて、おしゃべりをし、ちょっと気分転換できる場所。
「この場」が、そのお手伝いをできれば、そう考えています。
また昨年9月にケアラーズカフェをはじめたのをきっかけに、「地域共生のいえ※」になるべく準備をすすめてきました。
ひとりでも多くの介護者にこの場所を知ってもらい、忙しい介護の合間に、ひと息ついていただけたら、そう願ってのことです。

開放日:毎月第3木曜日13時~16時
参加費:ケーキとお飲物つき650円

どうぞお気軽にお越しください。


※「地域共生のいえ」とは、
オーナー自らの意思により地域の公益的かつ非営利なまちづくりの活動の場として、地域の絆を育み開放性のある活用がなされている私有の建物のこと
(一財)世田谷トラストまちづくりHPより


また同じ場所では、毎週火曜日11時~17時にコミュニティカフェ「きままなスイーツカフェ」を開催中。
詳しくは、きままなスイーツカフェfacebookをどうぞ。


お問い合わせは下記メールまたはお電話でどうぞ。

*ケアラーズカフェKIMAMA*
世田谷区桜丘5-15-11(桜丘区民センターとなり岩瀬宅)
03-3439-1650
harumi2014325@yahoo.co.jp

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講演会「認知症について知り、地域で支えるために」を開催

9月28日(日) 精神科医師 上野秀樹先生をお招きして、「認知症について知り、地域で支えるために」というテーマで講演会を開催しました。主催は市民活動団体ZUTTO-KOKO.住み慣れた地域で、齢をとっても、認知症になっても、誰もが安心して暮らし続けられるネットワークづくりをしたいと、今春3月立ち上げた市民活動団体で、昨年9月に開設した家族介護者のための「ケアラーズ カフェKIMAMA」を軸に活動しています。
最近は毎日のように新聞やTVで取り上げられ、今や社会問題化している認知症。高齢者人口が172,000人、高齢化率が19.8%となった世田谷区でも、認知症に対する関心が高まっているためか、当日は予想を上回る参加者で、30名定員の会場が満杯になりました。
講演内容は認知症についての基礎知識から始まり、認知症の人への対応の仕方を学ぶものでした。
いわゆる認知症の周辺症状といわれる問題行動にも、必ず原因となるものがあること。その人の生活歴の中にそのヒントがあり、それを知ることにより症状が改善されるということを、実際の映像を観ながらお話しIMG_1374_convert_20141022110520.jpg
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いただき、皆さん納得されたようでした。「認知症の人や障害のある人が暮らしやすい社会は、普通の人も暮らしやすい社会」上野先生が常日頃主張されていることが、理解できる内容でした。
当初お話ししていただく予定だった、最近話題の「ユマニチュード」は時間切れのため次回に持越しとなりました。
認知症の人ばかりではなく、家族や高齢者の介護にも有効だとされるこのケア法への関心は高く、再度企画を検討することになりました。
とても気さくで、尊大さのかけらもない上野先生のお人柄にはファンが急増中。今春3月で桜新町アーバンクリニックをお辞めになられて残念だと思っていたところ、同診療所が受託している「認知症初期集中支援チーム」のモデル事業に引き続き携わっていらっしゃると知り安心しました。

「セラピューティック・ケア」の体験講座

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9月18日(第3木)のケアラーズカフェKIMAMAで、「セラピューティック・ケア」の体験講座を開催しました。2月のWAC(長寿社会文化協会)」主催「全国コミュニティカフェ交流会」で知り合ったFさんが、ボランティアでと申し出てくださり、実現しました。

セラピューティックケアとは、触れて癒す、「手当ての力」のケア法で、英国赤十字社で開発されたもの。高齢者ばかりではなく乳幼児やマタニティ期のママまで、「いつでも、どこでも、どなたにも」できるケア法として様々な分野から高い関心を集めているそうです。。着衣のままで気軽に受けられるということで、当日は首と肩へのケアを参加者に体験していただきました。
BGMが流れる中、家族介護をされている方、マタニティ期のママ、それに見学に訪れた首都大学東京の学生さんが体験しました。
居合わせた、経堂あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)の男性スタッフも半ば強制的に体験させられる羽目に・・・心なしか緊張した面持ちでした。

「介護保険のしくみについての勉強会」

7月17日(第3木)のケアラーズカフェでは、地域包括支援センター(経堂あんしんすこやかセンター)の職員さんをお招きして「介護保険のしくみについて」の勉強会を開きました。介護保険という言葉は知っているし、介護保険料を払っていることも知っているけれど、介護保険の中身や仕組みについてはよく分からない。いざ介護が必要となった時に慌てないために知っておきたい。そんな方達が参加されました。
介護保険の申請から認定がおりるまでには1か月位かかるということ、急を要する場合には暫定措置といって早めに認定をとることもできるということ。また要支援1、2と認定された場合には、介護予防ケアプランの作成はケアマネージャーではなく、地域包括支援センターに依頼するということも初めて知ったという方もいらっしゃいました。
説明の中で強調されたのは、認定調査の結果と主治医の意見書に食い違いが生じないようにするということ。
その為には本人だけではなく家族からも、調査員と主治医双方に十分に補足説明をしておく方がよい(例えば歩行器を使用しないと歩けない等)とのことでした。こうすることで、介護認定審査会の判定がよりスムーズにおりるとのことでした。
当日は千葉県柏市や足立区から参加された方もおり、また民生委員さんや世田谷ボランティア協会から派遣された傾聴ボランティアさん、世田谷区豪徳寺のお泊りデイサービスの施設長さん等も参加されて、皆さんメモをとりながら熱心に聴き入っていました。
「介護保険」についての説明が一段落し、たまたま話題が胃瘻の問題に移った時、15年間お母様を介護してきたという女性が堰をきったようには話し始めました。つい最近そのお母様をなくされたばかりの彼女はまだお母様の死から立ち直っておらず、介護にまつわる数々の苦労や後悔を涙ながらに語り、自分のような経験は他の人には味あわせたくはない、そう訴えました。参加者の中には彼女と同じような介護の経験者もおり、その場に居合わせた者皆が思わずもらい泣きしてしまいました。怒りや悲しみといった感情を吐露されたことで少しは気が晴れたのか、帰り際には笑顔を見せてくださったのがせめてもの救いでした。「介護している時にこのような場があれば、どんなに心強かったことか」彼女のその言葉が今でも耳に残っています。この地域にも介護をしている人達はまだまだ数多くいるはず。その方々にもこの場を知ってもらわなければ、あらためてそう感じました。それぞれの地域で、介護者がひと息つける場が数多くできれば、そう願ってやみません。
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オランダ福祉視察ツアー 体験記 6日目 アムステルダム 「家庭医」

オランダツアー6日目の午後は最後の視察先である家庭医(General Practitioner)のリブ・ロスさんの診療所を訪問。
リブ・ロスさんは、今回現地での通訳兼ガイドを務めてくださった後藤猛氏の家庭医でもある。
診療所は目の前がすぐ運河で、普通の中層住宅の2階にあり、うっかりすると見落としてしまいそうな小さなネームプレートが付いているだけ。
イギリスと同じく、地域に根付いた医療制度が最も浸透しているここオランダでは、全国民が家庭医に登録する仕組みになっている。フリーアクセス制度をとる日本との大きな違いである。
内科医の開業医が多い日本と違い、家庭医は全医療を診る専門医なのである。家庭医は医科大学で3年間の家庭医療専門医研修を受け、その後インターンを経て独立する。それこそ日常的なケガから病気はすべて家庭医で診てもらい、検査や手術等が必要な場合は2次医療の病院の専門医を紹介される仕組みとなっている。家庭医では診断できない場合も専門医に紹介する。リブ・ロスさんは、薬で治療できるかどうかを判断するため、認知症の患者をメモリー クリニックに紹介したこともあるという。
家庭医には世帯単位で登録されることが多く、家庭医は家族構成や家族全員の健康状態を把握していて、家庭内の悩み事まで相談にのる、生活のコンシェルジュだともいえる。家庭医が受け持つ1次医療(プライマリ・ケア)が、医療問題の90%に対応していて、その医療費はわずか7%位だそうだ。
家庭医への登録料は年間100ユーロ、その他の医療費はすべて短期医療保険(ZWV)で賄われるという。
人間関係には相性の問題等もあるから、利用者は家庭医をいつでも替えられる。実際後藤氏もリブロスさんに出会うまでに何人も家庭医を替えたとのこと。
リブ・ロスさんは同僚と二人で診療所を営み、3名のアシスタントがいる。アシスタントの1人はMD(医師)の資格を持っている。診察室は病院というより事務所のような雰囲気。パソコンで情報を共有できるので、休暇中は同僚の医師が交代できる。彼は2000人程の登録患者を持ち、1日に25~30人を診療所で診察、自転車で2~3人の訪問診療に出る。診察の合間には電話相談にも応じ、その数は1日に10~15人位だという。この日も、訪問診療に出かけて帰ってきたところだった。電話相談は主にアシスタントの役割で、電話相談の8割がアシスタントで対応できるそうだ。その数は1日に200件程にものぼるとか。
安楽死の要望に判断を下し、実行するのが家庭医だということをIMG_9565_convert_20140724091205.jpg
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、午前中の視察先「安楽死協会」で学んだばかり。
リブ・ロスさんに、「安楽死を実行した経験はありますか?」と尋ねたところ、「はい、昨日と今日と2件ありました。」との返答に、その場が一瞬ざわめいた。安楽死が現実味を帯びて目の前に差し出された、そんな衝撃があった。
安楽死を扱うのは毎年2~3件だが、今月はたまたま3件もあったという。
一人は2年前に離婚し、その頃から受診していて鬱状態にあった患者、もう一人は咽頭癌を患い骨転移している患者だったそうだ。たまたま安楽死に使用したという薬が、彼の手元にあったので、それを見せていただいた。
その人の仕事や性格、家庭環境、ライフスタイル等を知っていて、本人の想いを十分理解できる家庭医。そんな家庭医と患者との信頼関係があるからこそ、安楽死が成立するのだ、そうあらためて感じさせられた。
日本では安楽死について議論する前に、家庭医(かかりつけ医)の育成が急務なのではないかしら?そんな考えが頭をよぎった。

余談ですが、リブ・ロス医師はとてもハンサムで素敵な方。少々お疲れのご様子でしたので、思わず声をかけてしまいました。こんな人がかかりつけ医だったら、いいですね~




オランダ福祉視察ツアー 体験記 6日目 アムステルダム 「安楽死協会」

ツアー6日目の午前中はアムステルダム市内にある「安楽死協会(NVVE)」を訪問。目の前に運河が流れる煉瓦ビルの2階、17世紀のたたずまいを残した地域にある。オランダでは安楽死という言葉は使わず、「安楽死協会」は正確には「自由意志生命の終結協会」という。当初は「オランダ尊厳死協会」という呼称であった。
オランダでは、2001年に世界で初めて安楽死を法制化したが、そもそもの議論は1973年に半身麻痺の母親をモルヒネで死亡させた女医の事件に遡る。この事件は大騒動になり、これを機に、1973年に「安楽死協会」がつくられた。その後も1994年のチャボットさん事件などが起こり、「安楽死は違法だが、条件付きで容認する」という形に落ち着いた。
その条件とは、「本人の死を望む意志」、「主治医の診断と主治医以外のもう一人の医師の承認が必要」」、「主治医が実行する」、「死後に検視官が調査して検証委員会に報告する」等である。
2012年の安楽死者は4,188人で、うち8割が末期癌患者、認知症の人が42人いた。認知症の人も、発症前から手続きを踏んでいれば安楽死できる。安楽死を行った場所は自宅でが8割近く、施設や病院でがこれに続く。
安楽死の実行者は家庭医(主治医)が9割で、老人病専門医やELC(End of Life Clinic)の医師等である。
原則的には家庭医(主治医)が安楽死を実行するが、宗教上の理由などから家庭医が拒否した場合には、ELCの医師が行うこともある。ELC(End of Life Clinic)は複数の医師により構成される財団法人で、安楽死協会(NVVE)とは別の組織、2012年3月に設立された。設立以前には、家庭医が拒否した場合は他の家庭医が実行したり、本人自身が飲食物を摂取せず自然死する方法をとっていた。
安楽死の方法は筋弛緩剤や薬(barbiturates)の投与によるものである。人口呼吸器を外すなど延命治療の中止は安楽死には相当しないという。
現在安楽死を認める国はオランダの他にベルギーやスイス、アメリカのオレゴン州やワシントン州に及んでいる。
12歳未満の安楽死については親の決断に拠るが、12歳から15歳では親の許可があれば安楽死できる。ベルギーでは12歳未満でも自分で判断できれば安楽死できる、ということで最近話題になった。
また、オランダでは外国人の安楽死は受け入れていないが、スイスでは外国人の安楽死も受け入れている。
1973年に設立された「安楽死協会(NVVE)」だが現在は147,000人の会員がいて、これは国民100人に1人の割合である。ローマ法王は安楽死にはもちろん反対の立場だが、オランダのカトリック信者の92%が安楽死に賛成というのは興味深い。
安楽死協会には23人のスタッフの他に180人ものボランティアがいて、私達に説明をしてくれた女性もそのボランティアのひとりだった。安楽死協会の役割は安楽死に関する世界中の情報を提供したり、電話で会員の相談に応じたりして支援をすること。必要があれば直接面談をする場合もある。しかし安楽死を実行するのはそれぞれの家庭医であって、この協会には医師はおらず、ましてや薬を処方することはない。安楽死について相談できる家族や友人がいない場合にはここのボランティアが、その役割を担う。
増加する認知症の人への対応や医師への情報提供や啓発活動等、今後の課題も数多くあるとのことだった。
愛する家族に見守られて、薬の入ったワインを飲み、静かに息を引き取る。そんな安楽死の一場面を想像してみる。IMG_9503_convert_20140723110036.jpg
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日本で安楽死が語られるようになるのは、果たしていつのことだろうか?
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